モーニング娘。コンサートツアー 2008 春 〜 シングル大全集!! 〜

於:仙台サンプラザ
陽が落ち始めるとさすがに冷え込んできた。
会場前で、昼公演の終了を待つ。
ここで、ヲタ友のあいめ、扉両名と合流。
あいめ君は前日に埼玉から新潟コン遠征、そして新潟民の扉君の車に乗って今日は仙台へやってきたという強行軍だ。
まずはグッズ売り場へ。
今回、加入以来あまりパッとしないリンリンを推し上げるためにリンリンTシャツを着用してやろうと決めていたのだが、買おうとするとなんとSサイズしか残ってないとか。
…じゃあジュンジュンで。
そして今回私は実質3列目というとんでもない良席を引いてしまったため、メンバーにアピールのチャンスということであいめ君の所有物である秘密兵器、ルミパッドを拝借して臨むことにした。
大きく「李純」の文字を書き入れ、準備は万端。
いざ、開演。


ツアータイトルの通り、今回はこれまでリリースしたシングル35曲および新曲を歌うということで、もりだくさんの内容。
その新曲『リゾナントブルー』で幕を開けるが、これが実に私好みの曲である。
振り付けを軽く練習していったけどまだイマイチ馴染んでなかった。
もちろん曲数が多いのでそれぞれに十分な時間が割かれず、所々物足りなさは感じるのだが(特にDHOM)、やはり娘。の歴史を網羅してしまうという一つの大きな意義をこのツアーには強く感じたわけで、そうした感慨が小さなこだわりを凌駕してしまえるのだった。
まさに温故知新、古き良きあの曲やこの曲を加入間もないあのメンバーやこのメンバーもが歌い継ぐことによってイニシエーションが施され、彼女らはまた新しい娘。の歴史を紡いで行く…ええことよ。


まあこの先も参戦予定があるので感じたことは追い追い書き留めていきたい。
今回はとにかくジュンジュンである。
なんと基本の立ち位置が私の真正面であった。
当然、ルミパッドの文字は彼女の目にしっかりと認識され、幾度となくレスポンスがあった。
そればかりか「愛あら」かなんかの時にはしばらく俺のほうだけ見て歌ってくれた時間があった。
ちょおまwwwwこっちみんなwwww恥ずかしいからwwwwww


はあー。俺今日からジュ(ry
そんなこんなで野球→コンサと大変充実した一日を満喫したのだった。


コンサ終了後、あいめ君は新幹線で家路に。
帰りのバスまで時間のある私は、扉君に車で仙台市郊外の「コロナワールド」へ連れて行ってもらった。
目的はもちろん入浴である。
この後はるばる新潟へ引き返さなければならない扉君は、風呂に入ると眠くなってしまうので、と自重したため一人で失礼した。
風呂から上がってまた仙台駅前に引き返したのは11時前ぐらい。
夕食をとろうとしたが飲み屋じゃない店はだいたい閉まってしまったのでしかたなく吉野家へ。
いろいろ世話になったので私がごちそうした。吉牛ぐらいなら安心しておごれる。
その後は、車中でバスの時間まで過ごさせてもらう。
時刻は11時半になろうとしていた。
駅のロッカーに預けていた荷物を取りに、一度車から出た。
夜になってからは雨が降り始めていた。


荷物を取り出して車に戻ろうとしたその刹那、私の目に妙な光景が飛び込んできた。
「さいたま・東京」という行き先を表示したバスが、駅前のロータリーをぐるりと旋回して、今まさに出発して行ったところだった。


「ん?」


足早に車に戻り、バスのチケットを確認する。
往路便の出発時刻は、


23時30分


あああああああああああ


勘違いをしていた。
なぜか、帰りのバスは23時45分出発と認識し、一つも疑っていなかった。


「あのさあ、バス乗り遅れちゃった…」
「…え?wwwwwww」


とりあえず朝まで待って、電車で帰る。
これは一番現実的だろう。しかし…時間も金もかかる。
なんとか…ならないのか。
バス乗り場に出向き、これから東京方面に向かうバスがないか調べてみる。
すると、23時50分に新宿行きと東京行きのバスが出発することがわかった。
しかし、「完全予約制」となっている。
だめなのか…


ほどなく、それらのバスは乗り場にやってきた。
切符を手にした乗客が次々と乗り込んでいく。
その合間を見計らって、ダメモトで運転手に尋ねてみた。
「あの…、今からこちらのバスに乗せてもらう方法ってありませんかね?^^;」
すると、運転手は渋い表情ながら、「この後長町でさらにお客が乗るので、その上でまだ空席があれば大丈夫なんですが…」と答えた。
新宿行きと東京行き、両方のバスに聞いてみたが答えは同じだった。


とりあえず今バスに乗っても、長町駅のバスターミナルで満席になってしまえば、正規の客でない私はもちろんそこで降りなければならない。
深夜の長町駅に取り残されるのは、キツい。
どうするか…
ここで扉君から提案があった。
扉君の車でバスに着いていって、もしダメだったらまた車に乗って仙台まで戻ればいい。
ふむ…ひとまず仙台まで戻れれば一夜を明かすあてはある。


よし、やろう。


「長町チャレンジ」!!!


池袋を経由するため帰宅に都合のいい新宿行きのバスに、私はとりあえず乗せてもらうことになった。
料金は6,210円。もちろんチャレンジ失敗の折には返金してもらえるが…
この時点で持ち合わせがいよいよ少なくなっていた私は、扉君に2000円を借りて料金を払った。
さっき500円の吉牛おごった相手に2000円借りるってどんだけ情けないんだよorz


そぼ降る雨の中を、バスは走り出した。
長町へ向かう道中は、生きた心地がしなかった。
しばらく走って、運命の長町バスターミナル到着…
数人の客がバスを待っているのが見えた。
どうなる…俺…!


暗くなっていてよくわからないが、バスに空席はそれほどないように見えた。
長町の客がバスに乗り込んでいく。
最前の座席に座っていた私はいても立ってもいられず、バスを降りて外で荷物を積み込んでいた運転手におそるおそる合否を尋ねた。
「あの…。」
「大丈夫ですよ!3人だけでしたから。」


キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!


帰れる!このまま帰れるよ!!!
扉君に電話で連絡する。
「大丈夫だったから!色々ありがとうね!気をつけて帰って!」
ちなみに、扉君はバスを見失っていたらしい。


そんなわけで、最後にとんでもないオチがついた仙台遠征であった。
朝6時半に帰宅した私は、小腹が空いたため…
ついぞ食べるタイミングのなかった鉄平おにぎりをもそもそと食し、しばしの眠りについた。