2007Jリーグ ディビジョン1 第34節 横浜FCvs浦和レッズ


於:日産スタジアム

試合結果
浦和レッズ0−1(前半0−1)横浜FC
得点者:17分根占(横浜)



試合内容については、何も言うことがない。
見るべきところすらなかった。
「目の前にまで来ていたリーグ優勝が泡と消えた」
試合終了後、その事実だけがただただ眼前に横たわっていた。
が、3日前に行われた天皇杯の試合で愛媛FCに完敗を喫した後でなら、この結果を予想することも受け入れることも不可能ではなかった。
ACL制覇の代償は、チーム崩壊…
たったの2週間で、レッズは天国から地獄に墜ちた。


今まで、なんとなくスッキリしないけど結果は出ていた。
だからよしとされてしまっていた。
「いい結果」に浮かれて中身を醸成することをおろそかにしてきたツケが、ここで一気に押し寄せたような気がしてならない。
なんとなく、私には今のレッズが「ジーコJAPAN」と重なって見える。
チームとしての意思というか、我々はこういうサッカーをやりたいんだ、だから一人ひとりはこれこれこうするんだ、という確信またはそれに至ろうとする意欲が全く見えてこない。
いや、それはあえて人前にアピールするようなものではないのかもしれない。しかし、最終的にこの結果を提示された時、私たちが抱く不信感は簡単にぬぐえるものではない。


今年に限って、「ACL優勝、リーグ準優勝は立派ではないか」という意見に私は微塵も賛同できない。
いくらでも言い訳のしようはあろうが、誰がなんと言おうと今年リーグ優勝を逃したことは大失態である。
さらに(ベンチ入りすらままならないほどの)ケガ人を続出させ、それでいて代わりとなる戦力の準備も「まったく」できていない。
このひとすじの希望すら見えないチーム状態と、ACL制覇という歴史的な快挙を天秤にかけたとき、果たしてどうなのか。
オジェックの手法について真価を問う機会が来シーズンにまで持ち越されてしまったことは歯がゆいが、私たちには答えが自ずと導き出されるのを待っているよりほかはないようだ。


終了後は、横浜にて学校の先輩たちと祝勝会改め残念会をしめやかに執り行い、すごすごと家路についた。