DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」


もうだいぶ前にクリアしたんですけれども…
とても評判がよかったのと価格が手頃だったので買いました。


基本的には古来からある探偵ものアドベンチャーの流れ。
しかしとにかく難易度が低い。
「もうここではやることはありません、次はここに行って下さい」と明確に示してくるので、これが「やらされてる感」につながってしまうと拒絶反応が出るかもしれない。
でも「サクサク進む」というのが決して悪いことだとは思わないので、純粋に物語を楽しむゲームと解釈すれば問題ないでしょう。
ただ、そうであるならば登場人物のキャラ付けには今ひとつ不満が残る…
特にヒロインであるはずの女にちっとも感情移入できない。
ツンデレっぽくしたかったんだろうなと思うけどツン、いや、ツンデぐらいで終わってる。
腕利きの探偵助手という触れ込みなのに推理ではほとんど活躍しないし。


まあ、そのあたりを差し引いても十分価格に見合うクオリティは満たしていると思うのであります。
おまけ要素として短編推理クイズ集もついており、50問というボリュームはおまけと呼ぶには重厚すぎるくらいで、じっくりと楽しめる。
幅広い層に受け入れ可能な良作と言えましょう。