リボンの騎士 ザ・ミュージカル


於:新宿コマ劇場
会場は入ってみると思ったより広い。
席は6列目、十分いい席。
グッズはDVDとピンナップポスターだけ購入。


さて、開演。思っていたよりもずっと軽いノリで始まる。
しかしやはり桁外れの重厚感を持つ神様・箙かおるの登場で雰囲気はガラっと変わる。
キャスティングについては見事にはまっていて、ヲタならばほくそえんでしまうような場面が次々と登場。
ここまでハロプロというものに歩み寄って脚本を書いてくれた木村氏には感謝したい。
とにかくサファイア高橋愛の美しさには目を見張る。
女性としての愛らしさ、男性としての凛々しさを併せ持つ彼女は、やはりこの難役に相応しい人材だったと思う。
大臣の吉澤ひとみ、その息子・久住小春、家臣ナイロン・小川麻琴、この3人の対比、コンビネーションも抜群によかった。
決して多くはない出番でしかし確実に存在感を示す魔女ヘケート・藤本美貴、さすがである。
新垣亀井の騎士に、道重田中のスカウト、三好岡田の牢番。これらもそれぞれのキャラクターが実によく生きていた。
そして…主役を食ってしまう勢いだったのがフランツ・石川梨華
普段の女の子キャラとは裏腹の快活な青年役が妙にハマっており、ご存知のように歌はアレなのだがそれが逆に説得力につながってしまうようなところがある。


全体として、もっと大きく重いテーマをズドンと投げかけてくるような芝居なのかとも思っていたがそんなことはなく、一つ一つ共感できるエピソードを積み重ねていく物語なので、なるほど子供達にも飲み込みやすそうな作り。
肩肘張らずに楽に見られるし、長丁場だけど私は全く疲れなかった。
今回の作品は演者にとっても作家にとっても大きなチャレンジであったと思われるが、とにかくそれに真正面から挑んでいる姿勢に拍手を送りたい。
まだ始まったばかりだけど、この公演を終える頃にはみんなが大きな財産を手にしているに違いない。


小さな子供づれも多くて、残念なことに最後のほうでずっと声を出してしまっていたガk、いや、お子さんがいて…ラストの一番いいところが邪魔されてしまったので、次回なっち誕のときにはつつがなく進行するよう祈る。
また、役回りが変わるとまったく違った見え方がしそうで、辻のピエールや松浦のフランツもすごく見てみたいなと思うが…時間やお金が…