八百長八百長って言うけど


正直、ボクシングってあんまり興味なくて、昨日の亀田さんの試合も数分しか見ていないので下手なことは言えませんが、一連の報道を見る限り試合の内容では明らかに亀田のほうが分が悪かったにもかかわらず判定の結果はそれとは全く食い違ったものだった、ということのよう。
で、「八百長だ!」という騒ぎになるわけだが、この「八百長」という言葉について。
辞書で引くと、「勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておいて、うわべだけ真剣に勝負すること。なれあいの勝負。」とある。
つまり「真剣勝負のように見せつつわざと負ける」という作業が八百長試合には入っているはずである。
亀田vsランダエタの試合が八百長であったならば、ランダエタはわざと負ければよかったわけだが(それはそう難しいことではあるまい)、実際はそうではなかったらしいのでこの試合を「八百長」と呼ぶことには違和感がある。
あえて言うなら審判買収。
もっともランダエタ側に「ノックアウト勝ちだけはやめてくれ」という申し合わせがあったのなら八百長でいいかもしれんが(ムチャクチャですね)。


まあね、ボクシングの判定でこういう話は何度もあるのでいいとして(よかぁないが)、日本語はよく考えて使おうよと。
もうすでに意味が拡大しちゃってる言葉なのかもしれませんがね。
次回は「確信犯」の誤用について(次回あるの?)。