ゲーム生活

軽井沢誘拐案内

さていよいよ堀井雄二3部作のラストを飾るこの作品を一週間くらいかけてクリアした。
『ポートピア』『オホーツク』と違って主人公は警察ではない一般の人。
そして何よりの違いがゲーム全体に流れる淫靡な雰囲気である。
まず主人公がイケメンのモテ男。それが彼女を従え、行方不明になった彼女の妹を探す、というまさに今風に言えば「それなんてエロゲ?」の世界。


まあエロゲの歴史っていうのも相当古いもんなのでこの『軽井沢』と同時期、今から20年くらい前にも相当えげつないやつはあった。
『ロリータシンドローム』とか…『団地妻の誘惑』とか…『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』とか…。
こんなタイトルをエニックスや光栄が発売していたんだからねぇ。
『軽井沢』はそこまで露骨なエロ描写は出てこないのだが「やべ、俺モテてる!」という、リアルな世界ではまず味わうことのない感覚(あ、あくまで私に限ってのことですが)と、「エロ」までいかず「エッチ」でとどまってるこの絶妙な浮遊感覚が激しくアドレナリンを分泌させるわけである。


純粋にゲームの出来ばえとして見た場合にも、単なるコマンド選択ADVではなくフィールドマップ移動を導入したり、最後のほうはいきなりドラクエ風のゲームになってしまうなど当時の作品としてはバリエーション豊かな内容で飽きが来ない。
前2作に比べてやや陰が薄いように思えるが私はこれが一番好きだな。
ドラえもんの映画みたいな最後の解決の仕方にはちょっと笑いましたが。


まだまだ携帯アプリで懐かしいゲームがいろいろあるようなのでやってみたい。
88のエミュでも導入できればいいんだけど面倒だしなー