2005年日本国際博覧会『愛・地球博』

万博です。まあ、正直あんまり興味ない。でも結局行きませんでした、っていうのもシャクなので母と一緒にのぞきに行ってみる感じで。
前の日の夜8時半ごろ車で家を出発。圏央道〜中央道のルートで西に向かう。
中央道は自分で運転したの初めてだったが起伏が激しくカーブも多くてちと怖い。
しかし渋滞等はなく、夜中2時ごろには会場近くに到着してしまった。
予約しておいた駐車場も当然まだ開いてないので少し離れたところにあったコンビニに車を停めて時間をつぶす…
なかなか寝つけなかったがなんとか7時半ぐらいまで過ごし、そろそろと駐車場へ向かう。
万博の開場は9時、しかし「万博八草駅」近辺にはすでにたくさんの人が集まっている。
駐車場に車を入れて、話題の「リニモ」に乗っていきます。
6分間隔ぐらいで運行されてるけどなにせ3両しかないもので当然のように混雑。
加速・減速もやや乱暴で乗り心地はあまりよくない。

さて「万博会場駅」に着くとすでにとんでもない数の入場待ちの人、人、人。
開場時間になっても入り口で飛行機に乗るときのような金属探知の検査を行っているので列の進みが遅い遅い。
結局入るまでに90分ぐらい待ちましたかね…この時点でもうヘトヘトですよ。
北ゲートから入場すると企業パビリオンのエリアに出る。すでにどこも行列ができている。
とりあえずスルーして大きな観覧車のほうへ向かう。

以下こんな感じで見て回った
ロボットステーション
待ち時間0分。なんか、子供向けの場所。
大観覧車
待ち時間0分。思ったほどすごくない。
グローバルハウス/マンモスラボ単独観覧
待ち時間50分。マンモスが丸ごと展示されてるのかと思ったら頭と足一本だけ。ふ〜んという感じ。
名古屋市パビリオン「大地の塔
待ち時間90分。巨大な万華鏡。うーん。
長久手日本館
待ち時間110分。この行列には参った。内容は地球温暖化ヤヴァイ!みたいなこと。

ここまでで時刻は3時。やっと昼食…
で、レストランに向かって歩いているとなんか肛門に痛みが!!
折りたたみの椅子を持っていって、行列が動くたびに座ったり立ったり…ってやってるうちに軽く損傷したらしい。
つらい。万博ってこんなにつらいものだったのか…?

その後は森林体感ゾーンを散策。人気スポットの『サツキとメイの家』を眺めたりする。
ひとまわり歩いてくるとあずま屋のような休憩室がある。畳敷きがあって横になったりもできます。
歩き回ってくたくたなのは私達だけではないようで、決して広くはない畳部屋にぐったりと横たわっている人多数。
その隙間に割ってはいるようにして私達も束の間の休息をとった。

6時ごろ休憩室を出た。
私はもう正直帰りたくて仕様がなかった。しかし母はまだ見て歩きたそうだ。
結局帰る方向に歩きつつ目に止まるものがあれば寄ろうと言う感じになった。
北ゲートのそばまで来るとガスパビリオンは待ち時間なしで入れた。
ただしメインの出し物は何かの都合で中止になっていた。
ガスパビリオンを出て少し行くと企業パビリオンの中では目玉といえる日立グループ館、トヨタグループ館が並び立っている。
もう暗くなっているにもかかわらず入場待ちの人々が長蛇の列をなしている。
驚いたことに母はこの列に加わろうと果敢にトライしていくのだ。
しかし両方ともすでに本日の公演は終了とかいうようなことで私としては難を逃れる格好となった。

結局、そのまま帰路につくことになった。
公式グッズショップに立ち寄ったがそこもまた30年前のオイルショックの時世にトイレットペーパーを買いに店に殺到した人々のような喧騒。
仕上げは帰りのリニモに乗るためにまた行列…
やっとこさ自車にたどりつき、途中SAで休み休みしながら家に着いたのは夜中3時ごろ。

色々考えさせられました。思い起こすのは20年前の、つくば科学万博…
あの頃、あんなにもワクワクしていたのはなぜか?
今の自分があのつくばに行っても同じようにワクワクできたものだろうか?
人の価値観というものは当然それぞれ違うものだし、また個人の価値観も時とともに移り変わっていくものだと思います。
20年の時を経て、私はモーヲタになった。
普段、行列といえばその先にあるものはスーパースターと握手をする光栄であったり、かけがえのない記念となるグッズであったりする。
それらとはケタの違うような数の人々が今年、愛知に集い、過酷な行列に挑みかかっていく。
しかしその先にあったのは、正直20年前のつくばと大きな差があるとも思えない展示物だったのです。

これから愛・地球博を見に行こうとする方へひとつ忠告させてもらうとするならば…
万博を楽しもうとする情熱、決意がなければ大変にキツい思いをするでしょう、ということ。
私は今回もし一人だったならば午前中で帰っていたと思います。
入場料は一般で4,600円。これが高いか安いか、それはあなた次第です…