なでしこスーパーカップ2005 浦和レッズレディース×日テレ・ベレーザ

(ここまでのあらすじ)
昨年、国内女子サッカーの最高峰、L1リーグを制したさいたまレイナスは、全日本女子サッカー選手権でも快進撃を続け、元旦の決勝戦へと勝ち進んだ。相手は日テレ・ベレーザ。王者の誇りを胸に戦ったが、3-1で敗れてしまう。時は経ち、この春からさいたまレイナス浦和レッドダイヤモンズの傘下に入り、「浦和レッズレディース」として新たなスタートを切ることとなった。新チームとして初めて臨む公式戦は、昨年のL1リーグと全日本選手権の覇者同士が戦う「なでしこスーパーカップ」。場所は浦和レッズの聖地・駒場スタジアム。レッズレディースのリベンジに向け、最高の舞台が整った。

暑いくらいの陽気の駒場。レッズ戦と比べると雰囲気はまったり。観客も公式発表で3000人に満たなかった。
普段は足の踏み入れようもない西側のサポーター席もこの日は容易く私を受け入れてくれた。
規模は小さくても紛れもないレッズの応援。実にいい気分。
試合は押され気味ながらも前半にキーパーが弾いたボールを安藤が押し込み先制。
後半にも高橋がFKを直接決めてレッズが2点をリード。
栄冠が視界に入り始めた頃、突如暗雲がたちこめる。
ベレーザのFW大野に立て続けにゴールを許し、同点。
試合は90分で決着がつかず、規定によりPK戦で雌雄を決することとなった。
浦和の1人目岩倉がいきなり止められる。対するベレーザは全員が決めて試合終了。
惜しくも雪辱を果たすことはできなかった。


個人技で優るベレーザに対して浦和はチーム全体でなんとか勝ちにつなげるタイプ。
現時点でチーム唯一のGK・小金丸の好守で凌いでいたが、
後半チーム全体のスタミナが落ちるとさすがにきつい。
選手交代をまったく行わなかったのは謎。
しかしまた一から始まったばかりのチーム、決して一方的な負けでもないので
これから始まるリーグ戦にも注目していきましょう。