シンデレラ the ミュージカル


於:新宿コマ劇場
と、いうわけで千秋楽。
どセンターの最後列という、なんか逆に優雅な気分になれる席。
幕間には噂の麻婆丼食べてみた。
けっこうピリっと辛くて美味だが、さすがに値段は高すぎるだろう。


最後の最後、演者ももうやりたいこと全部やっちゃえという感じで異様な雰囲気。
王子までアドリブかますジュンリンもセリフ追加するわでテラカオス。
名残惜しくも、あっという間に大団円。
カーテンコールは笑いあり涙あり。
2年前と全く同じ宝塚PRコメントで締めてくれた箙さん、さすがわかってらっしゃるw
大仕事を務め上げ、重圧から解き放たれた高橋・新垣の涙。
そしてとうとうここまで乗り切ってくれた愛華みれさんも最後はやっぱり涙。
本当に本当にお疲れ様でした。
ひとまずはしっかり体を休めていただきたいと思います。


開幕当初は『リボンの騎士』と比較されてパンチ不足という評価も散見された本作だったが、「この舞台をどう楽しめばよいか」がわかってしまうともう後には戻れないという、いい意味で危険な中毒性を孕んだ作品であった。
現に私の周辺のヲタは8回、9回と足を運んで完全にシンデレラ病を発症していたものである。
そうした中毒性を生み出す要因はしっかりと楽しいステージングはもちろん、ロジャース&ハマースタインによる楽曲の影響力によるところもやはり大きい。
日常生活でもふと気がつくと「素敵な夜」のメロディを口ずさんでしまう、等はシンデレラ病の最も顕著な症例である。
そんな患者を幾人も生み出した『シンデレラtheミュージカル』がやはり、娘。史に輝かしい1ページを刻んだ名作であったことは間違いない。
この3年間でたちまちヲタにとって大きな思い出の場所となった新宿コマ劇場が姿を消してしまうことは大変残念であるが、また形を変えて娘。×宝塚のコラボ企画が実現することを切に願う。


終演後、デレラ病末期患者3名と比較的症状の軽い私は「はなの舞」で打ち上げ。
舞台の余韻を噛み締めつつ、ハロモニ@終了などの暗い話題にも花を咲かせた(?)。