矢口真里の1泊2日バス旅行 in 静岡 1日目

波乱の幕開け

前の晩から、HDの整理とか持ち物の準備などしていたら寝る時間がなくなった。
AM6時前に家を出て東京駅へ向かう。
だいたい集合時間の10分前くらいに到着。
「3号車」に乗り込んで出発を待つ。
出発予定の8時を過ぎてもあまり気にしないでいたのだが、15分ほど回ったところで添乗員のSさんから衝撃の事実が告げられた。
参加者の一人が間違って同じ集合場所にいたスキーツアーのバスの団体について行ってしまい、今池袋にいるというのである。
どういう事情だかは知らないがそのスキーバスは予定を変更して電車で池袋に移動することになり、そっちの添乗員の誘導についていってしまったそうな。
スキーバスとヲタバスの空気の違いくらいわかりそうなもんなんだが…
まあとにかくその人待ちなので30分くらい?かかるという。
というわけでトイレに行ったり軽食をとったりして過ごしていた。
しかし…待てど暮らせど戻ってこない。
丸ノ内線に乗れば20分あれば戻れるはずなんだけど…
地方から来た人だったりすると電車がわからなかったりはするかもしれん…などと思いつつ、待つ。
結局9時も回ってからやっと来た。
こうして我が3号車は東京発の5台のバスのうち1台だけ約1時間のビハインドを背負って出発することになった。


東名高速に乗ったあたりで改めて添乗員、乗務員の皆さんのご紹介…
そしていきなり注目の的となった遅刻のAさん、お詫びがてらの自己紹介。
やっぱり東北方面からおいでの方であった。
なぜかその流れでやりたい人だけ自己紹介&イベントへの意気込みなど語るコーナーに。
マイクが後ろの座席から順番に回されていく。
途中、愛鷹PAでトイレ休憩。
再出発後、さらにマイクパフォーマンス(?)コーナーが続く。
ようやっと最前席の私のところまできたのでせっかくだからしゃべり始めた。
しかし話の途中で昼食ポイント、遠州豊田PAに到着したので中断。
昼食後、少し走るとバスは浜松西ICで高速を降りた。
出発前、「周辺地の観光」とだけ知らされていた最初のイベント、「うなぎパイ工場見学」に向かう。

うなぎパイヤイヤイヤイヤイヤヤイ

まあ、確かに静岡といえばうなぎパイは有名だけど…なんだかなぁ…というのが多くの参加者の本音であったことと思う。
そんなことはお構いなしにバスは浜松市内の工業団地に進み、「春華堂」の工場に到着。
コンパニオンのお姉さんのありがたいお話を聞きながらうなぎパイの製造工程などを見学。
しかしはっきり言ってパイとかどうでもいい参加者からは冗談交じりに「ヤグまだ?」などのぼやきが発せられていた。
やがて一行は「映像シアター」に通され、知られざるうなぎパイの秘密を映像で学ばせていただくことに。
「前の席からつめてお座りくださーい」
成り行き上、最前席をゲット。おいおい、こんなとこで運使って…と苦笑い。
シアターがヲタで埋まり、映像スタート。
「知られざるうなぎパイの秘密 by春華堂」とタイトルが出て、何か淡い期待を抱いていたヲタの脱力の音が聞こえるようであった。
が…次の瞬間。スクリーンに映し出されたのは



矢口真里の写真。



そして、「早くみんなに会いたいな」みたいなテロップが。
さらに次の瞬間、右手奥のドアが勢いよく開き、



矢口真里(本物)登場。


半狂乱の場内。しかも私がいるのは最前。どう見ても至近距離です。本当にありがとうございました。
素早くハコウマが用意され、その上で矢口さんしゃべり始めます。
(〜^◇^)<本当はうなぎパイの秘密を見てもらう予定でしたが、皆さんに早く会いたくて、来ちゃいました〜!!(注:内容はだいたいです)
(ヲタ)<うぉ〜〜〜〜!!
で、まあ2日間楽しくやりましょう、うなぎパイの秘密は各自ネットで調べてくださいみたいな話をひとしきりして、引っ込んでいった。


いやあ〜、ちょっといいサプライズだった。
いきなり最前でヤグ…幸先いいスタートじゃないですか。
結局、工場見学ってのはここまで。興奮冷めやらぬまま売店でおみやげ等買って、バスに戻る(そういえばうなぎパイV.S.O.P.をアメ横の輸入チョコ屋みたいな勢いで買ってた人いたな…)。
車内で記念のうなぎパイ3枚入りが配られる。よく見ると包装にハート型のツアーロゴステッカーが貼ってあってなかなか芸が細かい。
こうしてにわかにテンションの上がった参加者たちを乗せたバスは一路、宿泊先である「遠鉄ホテル エンパイア」へと向かった。

交錯する運命

浜名湖のほとり、目の前には遊園地があり、また「舘山寺温泉」も湧いていてちょっとしたスパリゾート風情。
ホテル到着後まずはライブ座席抽選&グッズ購入。
抽選箱に手をつっこみ、念を込めてエイヤッと引き出すと出ましたのがA−○○。
周りにいた人は「Aいいなー!俺なんか…」などと言っていたが、Aが良席だという確証などまったく持てなかった私は(そりゃ「A列」なら神席ですが縦割りブロックのAだったらはじっこでしょ)とりあえずまだ喜ばないでおこうと思った。
そのまま、グッズ購入。ラグラン長袖Tシャツと、生写真つき手ぬぐい。


とりあえず一仕事終え、バスで隣席のFさんと部屋割りも一緒だったので、二人して部屋に向かった。
用意された部屋は10階。5人相部屋だが手前の洋間にツインベッド、奥の座敷に布団3組敷いて寝るということらしい。
荷物を下ろしてようやく一息ついたところで、Fさんからある告白が。
「一人部屋で申し込んで、料金もその分払ったのに相部屋にされている」というのである。
一人部屋の追加料金は8000円もするのでえらいこと。
???となっているところに同部屋のヲタさんが順次ご到着。
Fさんはとりあえず荷物を置いてスタッフに事情を確認しに行った。
他のヲタさん達は大浴場に向かい、私は一人部屋に残ってまもなく始まるJリーグ中継に備えた。
しばらくするとFさんが戻ってきた。やはり手違いがあって、ホテルもバスの号車も移動することになった、という。
でもせっかくだから夜はここの人達と一緒に飲みたいというので、連絡先を交換してからFさんは引き上げて行った。


午後4時から、2006年Jリーグ開幕戦・ガンバ大阪VS浦和レッズの試合をテレビ観戦。
開始早々にワシントンのヘッドが決まってレッズ先制。こりゃ今日も楽勝か、と思いきやその後は決め手を欠き、後半中ごろに加地のゴールで同点とされる。
…とここで夕食の時間が来てしまう。試合の行方を気にしながら大宴会場へ向かった。
500畳の大広間で食事。ありがちなこまごまとした会席料理が供される。
本来ならば軽く一杯いきたいところであるが飲料は別料金、しかも法外な価格である。
瓶ビールが850円、ソフトドリンクも360円する。さすがに手を出す気になれなかった。
それにしても気になるのが宴会場のステージに用意された1本のスタンドマイク。まるで声の主を待ちわびるかのようにひっそりと佇んでいる。
先ほどのサプライズを経験しているヲタ達はまた何かあるのでは、と食事をすすめながらもいまひとつ落ち着かない。
食べ終わってもキョロキョロしながらしばらくその場にとどまっていたりしたのだが…


結局何もなかった。
一旦部屋に戻り、いよいよソロライブへ向かう。

新しい一歩

思い思いに戦闘体制を整えたヲタたちが再びバスに乗り込み、ライブ会場となるホテルへ向かった。
道中、車内ではサマナイ〜ラブマ〜恋ダン〜ハピサマとPVが流され、ヲタの本性が現れ始めると添乗員さんたちは大いにウケていた。
会場に到着、さていよいよ座席配置の確認…
どうなんだーっ!?
…座席番号のアルファベットは、「列」を表していた。
つまり、私の座席は、



最前、ほぼセンター。


きた…きたああああキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
2000年春、娘。コンサートデビュー以来一度も、自力で最前を引いたことはなかった。
それを引いたっ…!!自分の右手でっ…!!引き当てたっ…!!!
しかもこの一世一代の舞台で!
緊張感が高まった。これは本当に、有難いことだ。
席に着き、精神統一に努めた。
ステージがセッティングされ、若手芸人・上々軍団による前説。
そしてついに、矢口真里・ソロライブのスタート―――


1.恋をしちゃいました!
1年間抱えたヤグヲタのさまざまな想い、それを一気に開放するにふさわしいキラー・チューン。
体の芯から感動が湧き上がった。
矢口もかなり緊張していた様子で、途中少し歌詞飛ばし。
歌い終わった後も、やや涙目になっているのが見て取れた。
本人も緊張しています、とコメント。
2.恋ING
すごいところを持ってきた。
ふと見ると、隣の席の人がボロボロに泣いている。
その気持ち、よっくわかる。
自分でも、ライブが始まったら泣いちゃうだろうな、と思っていた。
しかし、涙は出てこなかった。
とにかく、その歌声に聴き入り、その姿に目を奪われるあまり、感慨にむせぶということすらできなくなっていた。
後で映像を見返したりした時に改めて感じることもあるかと思う。
現に今こうして思い起こしながら日誌を書いている最中にも涙ぐんだりしているくらいである。


続いて質問コーナー。
事前に集めた質問の中から抽選して答えていく。
銭湯の娘!?」ネタで、「決めゼリフの『ぶっとばしてやる!』やってください」
照れる矢口に「総長!総長!」コール→(〜^◇^)<総長って呼ぶなっつってんだろぉー! とか…
お風呂に入るときはどっち足から?と、とりとめのない質問とか…(ちなみに右足から入る人は情熱家、左足の人は浮気性、だそうな)
「今の自分を一言で言うと?」の問いには「夢」。
今はいろんな仕事をさせてもらっているけど、やっぱり歌はずっと歌っていきたいというのがあって、今日こうしてソロライブができたことでまた一つ夢が叶った、と。
コーナー最後に上々軍団からのリクエストで生セクシービームを発射。
ああ〜、いったい何年ぶりだろう。たっぷりと浴びさせていただいた。


歌再開。
(〜^◇^)<さて皆さん、昨日は何の日だったか知ってますか〜?
昨日は、3月3日。ひっ…まさか!やるの!?やっちゃうの!?
3.ミニモニ。ひなまつり
歌ってくれちゃうんだ。
本当にもう、ありがとうとしか言いようがない。
本人も齢二十三にしてこの曲を歌うについては感慨もひとしおだった様子。
4.晴れ 雨 のち スキ♥
この曲も矢口の声にぴったりだね〜。
山梨までさくらコン観に行ったのに、矢口が病欠だった事件を思い出す。
その分は今日取り返せた、ってことにしよう。


ここでツアーイベント恒例「大抽選会」に突入。
生声入り目覚まし時計やサイン入りIDパス、「銭湯の娘!?」番宣ポスターなどが当たる。
さすがにA列は一人も当たらなかった。
「静岡で撮ったポラ写真」が当たったヲタがステージに上がると異変が。
なんと彼、このライブに「ごまコンTシャツ」を着て堂々と参加していたのです。
さすがにそれはないわ…無論、会場からは嵐のブーイング。
(〜^◇^)つ□<じゃあ、ごっつぁんファンの方に…
と手渡す矢口。ごまヲタ、恐縮しきり。
(〜^◇^)<みんな家族ですから。全然OKですよ。
大人の対応。
それにしてもこの日の矢口の衣装は肩出しで、賞品にサインを入れるのに前かがみになるたびに胸元がちょうどこっちのほうに…だめだ…見ちゃいかん…いや…ちょっ…見…;´Д`


そしてライブは後半戦へ。
(〜^◇^)<次の曲はすごくリクエストの多い…
!来るか?来るのかあああぁぁぁ
5.センチメンタル南向き
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
この曲を生で聴くのが夢だった。
本当に幸せな気分で、この喜びを全身で表したくて夢中で体を動かしていた。
6.I&YOU&I&YOU&I
7.ラストキッス
ははは、矢口はタンポポヲタだなあ。
『I&〜』の時にはもう両隣のヲタがボロ泣き。
私はといえば…相変わらず見とれていた。


時間は夢のように過ぎ、次の曲がラストとなることが告げられた。
記念すべきこの日のために、私たちは事前にしめし合わせて、矢口へのプレゼントを用意していた。
4年前の秋、横浜アリーナ
あの伝説となったタンポポ畑を、もう一度見せてあげよう―――
客席を埋めた全員が、黄色いサイリウムを掲げた。
最後に用意された曲は、この趣向を迎え入れるのにもっともふさわしいものだった。


8.たんぽぽ


その光景を目の当たりにした矢口は、思わずうつむき、口元を手で覆った。
さすがに私の目からも涙が落ちた。
しかしすぐに彼女はしっかりと顔を上げ、最後まで堂々と歌い切った。


あの事件からもうすぐ1年。
思いのほか矢口のメディアへの露出は飛躍的に増えたものの、彼女が歌う姿を見る機会は極端に減った。
ハロコンでも司会としてのみの出演で歌わせてもらえず、時にはブーイングすら浴びせられた。
私たちヤグヲタも幾度となく肩身の狭い、寂しい思いをした。
しかし矢口は歌への情熱を失ってなどいなかった。
そして、歌って踊る矢口の姿を待ち続けていた大勢の者がいる。
双方の想いが一つになり、最高のライブステージが完成した。
決して大きくはないけれど、このライブは矢口真里そしてヤグヲタにとって霞みがちだった未来に光をもたらし、そこに向かって行くための新しい一歩となった。
そう確信できたひと時であった。


ライブが終わり、矢口は我々への感謝の意を無数の投げキッスによって表した。
矢口が引き上げた後の会場には「まりっぺ最高」コールが響き、この旅行1日目のイベントが締めくくられた。

まつりの後

心地よい疲れとともに私たちは部屋へ戻った。
ホテル内には居酒屋などもあったが、近所のコンビニで買出しして部屋でゆっくりやることにした。
安酒をメインに、つまみも適当に見繕って一人頭700円ちょっとの飲み会。やはりヲタにはこういうのが似合いである。
別ホテルのFさん他1名も合流して計6人。
私は乾杯だけして、後回しにしていた入浴に向かった。


ホテルの最上階に設けられた大浴場は十分に広く、快適だった。
夜ではあったがせっかくなので「空中露天風呂」に向かうと、浴槽がヲタでほぼ満席状態。
しかしあのライブ後で妙な連帯感が生まれており、「まあまあ入って入って」みたいな感じで一人また一人と迎えられた。
うっかり左足から入ると「はい浮気性!」って言われたり。
互いに名前も知らない、しかも全裸の男同士が身を寄せ合って入浴…客観的には極めてキモい光景。
しかし「みんな矢口が好き」。その確たる事実が、「何やってんだろうね俺ら!?」などと言いつつ、気軽にヲタトークを展開できる空気を生み出していた。


風呂は1時間ほどで上がって、部屋での飲み会に戻った。
いろいろな話をしたが、私も含めやはりDDが多いようで、肝心の矢口の話がほとんど出ず…
誰のコンサはどうだったとか、今度は誰のに行くとか、いずれもが歴戦のつわものであることがうかがえた。
24時を回った頃、別ホテルの二人は帰ってゆき、私たちも1時過ぎには床に入った。
(〜^◇^)<明日は握手会もありますからお酒は1本にしてください
と言われていましたが、一人でロング缶4本空けました…ごめんなさい


こうして1日目が終わった。