愛・地球博パートナーシップ事業イベント 女子フットサル公式戦「第2回フジテレビ739カップ」

於・駒沢体育館。
会場について席を探すとなんと最後列。まあ後ろを気にしなくていいので悪くもない。
ほどなく選手入場。いつものように「是永美記」のゲート旗を掲げていたら、ちょうどガッタスが待機していたサイドの席だったのでついにメンバーが気づいてくれて、「あれ、あれ!」みたいな感じでコレちゃんに教えていた。
本人はものすごく照れくさそうにしてこちらを直視もできないような感じだったが、誰かに(ミキティだったらしいがよくわからなかった)無理やり手を振らされていた。いやー、苦心して作った甲斐がありました…

そしていよいよ試合開始。まずはグループリーグの6試合。
詳細は後日放送で見ていただくとして、各チームの印象を簡単に…
Carezza:相変わらず安定した戦いぶり。体格を生かして相手の攻撃の芽をつみとる。そしてなんと言っても小島くるみのテクニックは傑出しており、決定的なチャンスは必ずものにしてしまう。強い。
HORIDASHIMONO:足元のボール扱いはうまい選手がいるが、いかんせんパスがつながらない。しかしチーム力は徐々にではあるが上がっていると見た。早く1勝できるといいね。
FANTASISTA:チームの若さが生かされた戦い方。とにかく真面目に相手ボールにプレスをかけ、奪ったあとはどんどん前に運ぶ。順調に成長してくれば怖い存在になりそう。
Gatas Brilhantes H.P.:今回に関してはチームとして最も完成されていた。攻撃のバリエーションも豊富で、見ていて楽しい。チーム全体としてのメンタル面の成長も顕著に見られ、苦しい展開でも全員で気持ちを一つにして盛り返していった。本当に素晴らしい戦いを見せてくれた。
CHOOP:今やCarezzaGatasの2強と互角に渡り合えるチーム。難しいことはせず、しっかり止めて、つなぐというシンプルなフットサル。半田、庄司といった技術のある選手が最終的な仕事をする。今後も脅威となりそう。
TEAM dream:今回初参戦。さすがに厳しかった。この状況からいかにモチベーションを保って向上できるか。強くなれば全体として俄然面白い存在だが。

3・4位決定戦はCHOOPとFANTASISTAの対戦でCHOOPが2−1で勝利。
ついに決勝。言わずと知れた黄金カード、ガッタスカレッツァである。
前半は積極的な守備でほとんどカレッツァにチャンスを与えなかったガッタスだが、後半も半ば過ぎ、一瞬のスキをつかれ先制点を奪われてしまう。
しかし吉澤のゴールですぐに同点。その後さらにリードを奪われたがあさみのゴールでまた同点。激しい攻防に体育館が揺れた。
結局前後半で勝負つかず、PK戦に。

一人目吉澤○小島○
二人目藤本×秦×
三人目石川×瀬戸×
四人目是永○長谷川○
五人目里田○井本○

双方一歩も譲らず。まさに息が詰まるような戦い。
ここからは両チームとも「誰が蹴る?」という相談に時間をかけるようになった。
ガッタスのキッカーはあさみ。やや不安そうにも見えたが

六人目あさみ○五十嵐○

ガッタスは円陣を組んで相談。すると輪の中の一人が手を上げた。
みうなだった。

七人目みうな

このしびれる状況で、自らキッカーを買って出、見事に決めるとは…恐るべき精神力。
一方のカレッツァはもう蹴る人間がいない、困った、というような雰囲気が流れ始めた。
意を決してPKマークに向かったのは、チームの守護神にして精神的支柱、ゴレイロ河辺瞳

河辺と、紺野。ここまで必死に互いのゴールを守ってきた二人が対峙する。
会場全体が固唾を呑んでボールの行方を見守る。

河辺のシュートは、ゴールマウスの右へ逸れていった。

戦いが終わった。河辺が泣き崩れると同時に、会場は歓喜の渦に包まれた。
前回の雪辱を果たしたガッタス。本当におめでとう。そしてカレッツァ…本当によく戦った。敵ながらあっぱれ。
これほどまでの劇的な結末が待っていようとは予想だにしなかった。
素晴らしいものを見せてもらいました。今回参加した全てのチームにありがとうとゆいたいです