2006Jリーグディビジョン1 第33節 FC東京vs浦和レッズ


於:味の素スタジアム
勝てば優勝が決まる試合。
それはもう並々ならぬ意気込みで現地へと向かった。


味スタに行くのは初めてであった。
アウェー席の入場待ちに誘導され列をたどっていくが、歩けど歩けど最後尾は見えないし入場が進んでいる様子もまったくない。
とにかくあんなひどい行列は初めて。
そのうち三鷹市に入り、もはやスタジアムを目視できないとんでもない場所でやっと最後尾にたどりついた。
この行列の長さと試合開始時間をてらしてみるに、入場が間に合うとは思えなかった。
私の前後に並んでいる人が係員に「オイこれ時間までに入れるのか!?」と半ギレでつっかかったりしていた。
係員は「入れます。入れます。」
これ、クレーム大会になりゃしないのか…と鬱になる。


しかししばらくすると列はようやく動き始めて、けっこうな速さで進んだ。
キックオフ30分前ぐらいには入れたと思う。
私は1階のゴール裏最上段の通路に陣取った。
歓喜の時を待ちわびるサポーターの念願がこもったコールが鳴り響く。


どんな形でもいい、とにかく勝ってくれ…
しかしチャンスはなかなか巡ってこない。
逆に再三迎えたピンチを凌いで凌いで…
結果は、スコアレスドロー
優勝決定はG大阪次第…
このとき、にわかに浦和ベンチ前が色めき立つのが見えた。
もしや…!
実際この時点で、G大阪vs京都の試合は同点。
しかし数十秒後、マグノ・アウベスハットトリック達成とともに、浦和の優勝決定はなくなった。


そりゃあ、年間王者への道は厳しい。
これを乗り越えてたどり着くからこそ、価値のあるものなのだと思う…
思うけど…決めてほしかった…
しかし最低限負けなかったということをプラスに捉えるしかない。
いよいよ次。本当に本当の、最終決戦…
やるしかない。やってやる。